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AT(1) - Linux manual

後で実行するコマンドジョブをキューに入れたり、そのようなジョブの閲覧・削除を行なう.

2009-11-14
AT(1) General Commands Manual AT(1)

at, batch, atq, atrm - 後で実行するコマンドジョブをキューに入れたり、そのようなジョブの閲覧・削除を行なう

at [-V] [-q queue] [-f file] [-mMlv] timespec... at [-V] [-q queue] [-f file] [-mMkv] [-t time] at -c job [job...] atq [-V] [-q queue] at [-rd] job [job...] atrm [-V] job [job...] batch at -b

at と batch は、標準入力や指定されたファイルからコマンドを読み取り、後で /bin/sh を使って実行する。 at 指定された時刻にコマンドを実行する。 atq このコマンドを起動したユーザーの、実行されていないジョブを表 示する。スーパーユーザーで起動すると、全てのユーザー のジョブを表示する。 (各ジョブごとに一行ずつ) 出力される行の形式は、 ジョブ番号・日付・時間・キュー・ユーザー名 となる。 atrm ジョブ番号で識別されるジョブを削除する。 batch システムの負荷レベルが許可したときコマンドを実行する。 すなわち、負荷平均が 0.8 か、または atd で指定された値を下回るとコマンドを実行する。 at ではある程度複雑な TIME 指定ができる。これは POSIX.2 標準を拡張したものである。 ジョブを実行する時刻は HH:MM という形式で指定できる。 (すでにその時刻を過ぎているときは次の日に実行する。) また midnight (真夜中), noon (正午), teatime (午後4時のお茶の時間) とか、 AM , PM も指定できる。 さらに、コマンドの実行日を指定することもできる。 日付の指定は month-name day ( year も追加できる) のようにする。または MMDD[CC]YY、 MM/DD/[CC]YY、 DD.MM.[CC]YY、 [CC]YY-MM-DD なども可能である。 日付の指定は、その日の時刻の後に指定しなければならない。 また now + count time-units, と指定することでコマンドをどのくらい後に実行するか指定できる。 時間の単位には minutes, hours, days, weeks が使える。 さらにジョブを今日実行したい場合は today を、明日実行したい場合は tomorrow を、それぞれ時刻の後に付ければ良い。 例えば、今日から 3 日後の午後 4 時にジョブを実行する場合 at 4pm + 3 days, とし、 7 月 31 日の午前 10 時にジョブを実行するときは at 10am Jul 31 とし、明日の午前 1 時に実行するときは at 1am tomorrow とする。 時間指定方法の定義は /usr/share/doc/at/timespec に書いてある。 at と batch はいずれも、コマンドを標準入力から、あるいは -f オプションで指定されたファイルから読み込んで、実行する。 作業ディレクトリ、環境 (環境変数 BASH_VERSINFO, DISPLAY, EUID, GROUPS, SHELLOPTS, TERM, UID, _ を除く)、 umask には、 at や batch が起動されたときのものが保存される。 at は現在では setuid プログラムとして実装されているので、上記以外の環境変数、例えば LD_LIBRARY_PATH や LD_PRELOAD のようなものもエクスポートされない。これは将来変更されるかもしれない。回避策として、 これらの変数はジョブ内で明示的にセットする必要がある。 su(1) したあとのシェルから起動された at (または batch ) コマンドでは、カレントのユーザー ID が用いられる。 コマンドを実行した結果、標準エラー出力や標準出力が出ると、ユーザー はメールを受け取る。 メールの配送には /usr/sbin/sendmail が用いられる。 at が su(1) したあとのシェルから起動されたときは、ログインシェルのオーナーがメール を受け取る。 スーパーユーザーは、どんな場合でもこのコマンドを使うことができる。 他のユーザについて、at を使用できるかどうかを決めているのは、 /etc/at.allow と /etc/at.deny の二つのファイルである。 詳細は at.allow(5) を参照。

-V バージョン情報を標準エラー出力に表示し、正常終了する。 -q queue キュー指定をする。指定は英字1文字で行う。 有効な文字は a から z と A から Z である。 a キューが at のデフォルトキューで、 b キューが batch のデフォルトキューである。 後のほうの文字のキューほど、より nice レベルが大きくなる (実行の優先度が下がる)。特殊キュー "=" は現在実行されているジョブのため に予約されている。 大文字のキューに登録したジョブは、そのジョブの実行時に、 batch に対して登録されたものであるかのように処理される。 すなわち、実行時刻になると、負荷平均に関するバッチ処理のルールが適用されることになる。 atq でキューを指定すると、そのキューにたまっている 未実行ジョブだけを表示する。 -m ジョブが完了したとき、そのジョブがなにも出力しなくても、 ユーザーに完了通知をメールする。 -M ユーザーにメールしない。 -f file 標準入力でなく、 file からジョブを読み取る。 -t time ジョブを [[CC]YY]MMDDhhmm[.ss] の形式で指定した日時 (time) に実行する。 -l atq と同じ働きをする。 -r atrm と同じ働きをする。 -d atrm と同じ働きをする。 -b batch と同じ働きをする。 -v ジョブの読み込み前に、ジョブが実行される日時を表示する。 時刻は "Thu Feb 20 14:50:00 1997" の形式で表示される。 -c コマンドラインで指定したジョブを標準出力に表示する。

/var/spool/cron/atjobs /var/spool/cron/atspool /proc/loadavg /var/run/utmp /etc/at.allow /etc/at.deny

at.allow(5), at.deny(5), atd(8), cron(1), nice(1), sh(1), umask(2)

Linux で batch が正しく動作するためには、 /proc にマウントされた proc 形式のディレクトリが必要である。 もし /etc/utmp が壊れて使えなかったり、 at がジョブを実行するときにユーザーがログインしてなかったりすると、 環境変数 LOGNAME で指定されたユーザー ID にメールを送る。もしこの変数が定義されて いなかったり、空だったりした場合、カレントのユーザー ID に送られる。 at と batch の現在の実装は、ユーザーが資源を取り合っているような状況下では 適当なものではない。このような場合は他の batch システム、たとえば nqs などを考えるべきだろう。

at のほとんどの部分を書いたのは Thomas Koenig, @rz.uni-karlsruhe.de である。
2009-11-14 AT(1)
at(1).txt (日本語 / Japanese)
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