BZMORE(1) General Commands Manual BZMORE(1)
名
bzmore, bzless - bzip2 圧縮されたテキストを CRT で見るためのファイル閲覧フィルタ
書
bzmore [ name ... ]
bzless [ name ... ]
注
以下の説明では、 bzless と less は、 bzmore と more に置き換えて使用することができる。
説
bzmore は、圧縮されたテキストファイルや通常のテキストファイルを
ソフトコピー端末上で一度に全画面で閲覧するためのフィルタである。 bzmore は bzip2
で圧縮されたファイルに対して動作する (圧縮されていないファイルに対しても動作する)。
ファイルが存在しない場合、 bzmore は、そのファイル名に拡張子 .bz2
をつけた名前のファイルを探す。
bzmore は通常、1 画面毎に画面の一番下に --続ける-- と表示して一時停止する。
キャリッジリターンを打つと、1 行分表示を進める。 スペースを打つと、1 画面分表示を進める。
他のキーについては、後に列挙する。
bzmore は端末の特性とデフォルトのウインドウサイズを決定するために、 ファイル /etc/termcap
を調べる。 24 行表示できる端末では、デフォルトのウインドウサイズは 22 行である。 bzmore
が一時停止しているときに打つことのできる、 その他のシーケンスとその結果は次の通りである (i
はオプションの引き数 (整数値) で、デフォルトは 1 である)。
i<space>
i 行分表示を進める (引き数が与えられない場合、1 画面分進める)。
^D 11 行進めて表示する (“スクロール”)。 i が与えられると、スクロールサイズが i
に設定される。
d ^D (control-D) と同じ。
iz i が与えられた場合に新しいウインドウサイズになる、という以外は
スペースを打った場合と同じ。
現在のファイルの終りでは、ウインドウサイズがデフォルトの値に
戻ることに注意すること。
is i 行分スキップし、画面いっぱいに表示する。
if i 画面分スキップし、画面いっぱいに表示する。
q または Q
現在のファイルの読み込みを終了し、(もしあるなら) 次のファイルに移る。
e または q
プロンプト --続ける--(次のファイル: file) が表示されているとき、このコマンドは
bzmore を終了させる。
s プロンプト --続ける--(次のファイル: file) が表示されているとき、このコマンドは
bzmore を次のファイルに スキップさせ続行させる。
= 現在の行番号を表示する。
i/expr 正規表現 expr の i 番目の場所を検索する。 パターンが見つからない場合、 bzmore は
(もしあるなら) 次のファイルに移る。 見つかった場合は、正規表現が見つかった場所の 2
行前から始まる 1 画面分を表示する。
削除文字やキル文字を正規表現を編集するために使用してもよい。
最初の桁を越えて削除すると、検索コマンドはキャンセルされる。
in 前に打ち込んだ正規表現の i 番目の場所を検索する。
!command
command でシェルを起動する。 "command" 内の `!'
という文字は、前のシェルコマンドで置き換えられる。 "\!" という文字列は "!"
で置き換えられる。
:q または :Q
現在のファイルの読み込みを終了し、(もしあるなら) 次のファイルに移る。 (q または Q
と同じ)。
. (ドット) 前のコマンドを繰り返す。
コマンドはすぐに影響を及ぼす。 つまりキャリッジリターンを打つ必要はない。
ユーザーはコマンド文字そのものを打つ前に、 数値の引き数の入力をキャンセルするために、
キル文字を打ち込むことができる。 さらに、ユーザーは --続ける-- というメッセージを
もう一度表示させるために、削除文字を打ち込むことができる。
出力が端末に送られるどの時点でも、ユーザーは終了キー (通常は control-\) を
打ち込むことができる。 bzmore は出力を送るのを止めて、通常の --続ける--
プロンプトを表示する。 その後、ユーザーは上のコマンドを普通の方法で打ち込むことができる。
終了キーを打った場合に、運悪く出力が失われることがある。
それは、終了シグナルが起きたときに、端末の出力キューで待っていた
すべての文字がフラッシュされてしまったためである。
このプログラムは出力を連続的なものにするために、端末を noecho モードにする。/ と !
コマンドを除いて、打ち込まれた文字は端末上に見えない。
標準出力がテレタイプでない場合、 bzmore は bzcat のように動作する。
ただし、ヘッダが各ファイルの前に表示される。
BZMORE(1)