FLOCK(1) User Commands FLOCK(1)
名
flock - ファイルロックを取得し、そのロックを保持するコマンドを実行する
書
flock [ --shared | --timeout=seconds ] lockfile command ..
説
flock(2) システムコールを使ってファイルロックを取得し、
そのロックを保持する指定されたコマンドを実行する。
指定するオプションにより、排他ロックにも共有ロックにもできる。
また、ロック競合が発生した際の動作は、 ロックが使用可能になるまで無限に待ち続ける
(デフォルト) ように指定することも、 指定された時間の後にロックが使用可能にならなければ
失敗するように指定することもできる。 時間を 0 に指定すると、コマンドは (訳註:
ロックの取得を) 全く待たない。
--shared
共有ロックを取得する。
共有ロックの取得は、他者による共有ロックの取得を停止させないが、
他者による排他ロックの取得を停止させる。 逆に、排他ロックの取得 (デフォルト) は、
他者による排他ロックの取得も共有ロックの取得も停止させる。 一般的には、
ロックされたデータをコマンドが単に読み込む場合には共有ロックが使用され、
ロックされたデータにコマンドが書き込みを行う場合には排他ロックが使用される。
--timeout=n
n 秒以内にロックが取得できない場合は、中止 (abort) する。
全くブロックせずにロックを取得したい場合は、 --timeout=0 と指定すること。
タイマーはロックの取得にのみ適用される。
ロックが取得されると、タイムアウトは直ちにキャンセルされる。
実行されるコマンドはタイムアウトの対象ではない。
例
flock /etc/passwd read-and-write-to-passwd
flock --shared /etc/passwd just-read-something-from-passwd
flock --timeout=0 /sys /usr/local/bin/update-hotplug /sys
著
Written by Adam J. Richter
flock (util-linux) November 2004 FLOCK(1)